<よりぬき>rennyの備忘録

投信ブログ「rennyの備忘録」の<よりぬき>を試験的に。過去、沢山のアクセスを頂戴したエントリを気ままにPick UP!

さわかみファンドの月中報告書

以前にもご紹介の通り、ボクはさわかみファンドを定期定額購入しています。多くの方がご存知の通り、さわかみファンドからは月中・月末と保有者に報告書が送られてきます。 毎回、報告書は簡潔に、かつ、平易に澤上社長のメッセージが記載されており、保有者の方は楽しみにされているようです。もちろん、ボクも楽しみにしています。 その月中報告書が今月の半ばに送られてきたわけですが、この内容が「さわかみ投信の今後」について踏み込んだものとなっていました。 内容については、さわかみ投信研究というBlogのこちらのエントリに詳しく記載されています。 著者のfinancialindependenceさんは、信託報酬を下げるのが先決ではないか、とのご意見を出されています。また、投資.orgというBlogでもさわかみファンドの研究というエントリで信託報酬を下げるべき、との指摘がありました。(このブログを拝見して、投信の委託会社の経営状況をEDINETで確認できることを始めて知りました。収穫です!) これらの意見は受益者の意見として至極当然だと思いますし、特に異論はありません。 ボク自身信託報酬が下がるのは大歓迎です。 しかし、です。 最近の澤上社長の講演やクラブ・インベストライフに参加すると、次のような問題意識を持ちます。資産形成したおカネをどのように使うのか、つまり、より良い社会にするためにどのように還元するのか、ということもイメージしておくべき、ということです。日本の社会は、こうした部分をお上に押し付けてきた長い歴史があります。しかしながら、このアプローチの問題点を最近いたるところで我々は目にしています。加えて、税制の問題などもあり寄付の文化もほとんど根付いていません。投資信託の最大の特徴は、小口のおカネをまとめることで個人投資家独りではおよそ不可能なダイナミックな運用が出来ることだと思います。同様のことが社会への還元でも考えられるのではないか、とも思います。こうした状況で、どうやったらカッコ良いおカネを使えるか、というのを澤上社長は示してくれるのではないでしょうか。こうした考え方に関しては、異論もあって当然だと思います。投資家にとって選別する材料になりそうです。いずれにせよ、今後のさわかみ投信の動きには特に注目です。

ところで、澤上社長は7年前に投資運用ビジネスは最大の成長分野との見方を示していらっしゃいました。
いよいよその動きが本格化してきているようです。
以前にも書きましたが、独立系運用会社がドンドン増えていけば、信託報酬は下がって行くと思います。資産運用ベンチャーの活躍にも大いに期待しています。