<よりぬき>rennyの備忘録

投信ブログ「rennyの備忘録」の<よりぬき>を試験的に。過去、沢山のアクセスを頂戴したエントリを気ままにPick UP!

「楽天証券の海外ETF取扱い開始」の影響

楽天証券が海外ETF取り扱いを開始!! のエントリを書いていた折、楽天証券に続く証券会社はイートレだと予想していました。理由は、イートレが米国株式の個別銘柄を取り扱っているからです。ETFは上場しているので個別銘柄の一つとして考えれば簡単に追加できるのでは、という考えです。(素人の考えなので誤っているかもしれません) この「楽天の次はイートレ」というのは、誤りかもしれません。 そう考えた根拠は水瀬さんのこのエントリです。 バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド(マネックス証券)からI-Shares S&P500 Index Fund(楽天証券)へメインファンド乗り換え検討 (その1) 結論から申し上げると、 「楽天の次はマネックス」です。 米国株式のインデックス投資を実行している個人家の多くは、現在、マネックス証券のみで購入できる、バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドを利用しているのではないか、と思われます。このファンドの保有コストは年約0.83%と、他の日本の証券会社で買える外国株式の投信のそれと比較すると低コストだったわけですが、ETFには敵いません。 (日本の個人投資家にほとんど普及していないのに)インデックス投資を実行している投資家は、基本的にかなりCost-Consciousだと想像されます。 楽天証券ETF購入の場合、売買手数料が問題なのですが、バンガードのファンドにせっせと投資してきた方はそれなりの残高をお持ちなので乗り換えに際して、乗り換え額総額に対する手数料率は結構低くなるものと思われます。 とすると、このバンガードのファンド(マネックス証券)からETF=IVV(楽天証券)への乗り換えで当面考えるべき最大の要素は、乗り換え時に発生する税金(キャピタルゲイン課税)になると思われます。キャピタルゲイン課税の税率軽減が終了する来年末までに乗り換えよう、あるいは評価益が少し減ってきたので乗り換えよう、ということになるのではないでしょうか。 米国株式は10月にピッチの速い上昇を見せましたが、今月は少し調整が入るようなことにでもなれば水瀬さんのような方が続出しても不思議ではありません。マネックスにとっては預かり資産流出の危機です。 マネックスはこのような状況にどのように対応するのでしょうか。自分たちの手取りの良いヘッジファンドのセールスの方に注力するのでしょうか。バンガードのファンドを販売するなどインデックス投資の普及に力を入れていると評価していましたので、今後の動きには要注目です。

当初、今回の楽天証券の取り組みについて批判的とも取れるエントリを書いてしまいましたが、何人かの方がご指摘のような「大きな一歩」だったと考えを改めました。

さあ、どうするマネックス???