<よりぬき>rennyの備忘録

投信ブログ「rennyの備忘録」の<よりぬき>を試験的に。過去、沢山のアクセスを頂戴したエントリを気ままにPick UP!

インデックスファンドについてのエントリ急増中?

前回のエントリ 日本に「インデックスファンドの時代」は来るのでしょうか。 を掲載しましたが、あちこちでインデックスファンドのエントリが見られるようになりました。こういう動きが広がって、インデックスファンドの信託報酬がさらに安くなるなり、様々な種類のインデックスファンドが登場することを期待しています。 さて、米国でバンガードがインデックスファンドを普及できた理由について、ボクは次のように考えています。 まず、1)アクティブ運用が長期間にわたって優れたパフォーマンスを継続することは難しく、プロと呼ばれるファンドマネージャが運用したところでサルのダーツに負けたりする、というエピソードが個人投資家に納得して受け入れたこと、が挙げられると思います。日本においてもインデックスを長期間にわたって上回れるアクティブ投信が数少なく先行きが見えないことを考えると、十分受け入れられるように思います。 次に、2)アクティブ運用がパフォーマンスを落とす一因に挙げられるのが信託報酬のコストにあることが指摘されて、これを削ぎ落とす運用手法への関心が高まったこと、が考えられます。 そして、3)長期間の保有・追加投資を続けることで、一定の利回りが期待できることが過去のデータで示されたこと、が考えられます。

日本でインデックスファンドの普及を考えた場合、この3)が問題になると思います。つまり、1980年代後半のバブル期の高い株価が長期間のパフォーマンスに影響した結果、3)の部分で投資家にとってインデックス投資について納得性あるデータが得られなくなる可能性がある、と思います。β(=インデックスの利回り)が著しく低い(マイナス?)ということになればインデックス投資への動機は大きく減ってしまいます。そういう意味で、上場企業である以上株主に気を配った経営を求めていく必要があると思います。自らのポストを守るために特定の第三者に割安な価格で大幅な増資をするような経営者の存在は大いに問題なのです。ミクロの問題ではなく、日本全体の問題でもあるとボクは思っています。
とはいえ、以前に比べると日本の企業も変化していますし、βは向上するように思います。ですから、日本株式のインデックス投資は有用だと思います。同様に、その他の海外市場のインデックスについても、もっとたくさんの種類のインデックスに連動する運用商品の登場を期待しています。もちろん、手軽に買えてコストの安いものしか興味はありませんが。
インデックスファンドへの認知が今後ますます高まってくるとは思いますし、その動きには注目していこう、と思っています。