<よりぬき>rennyの備忘録

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ミクシィの上場よりも気になります。

巷ではミクシィの株式公開が話題になっています。 しかし、ボクはもっと気になるIPOが2件あります。Intelligent-investor.netで紹介されていますが、ボクもこのIPO案件における上場の意義について大いに疑問を感じています。 この類の会社がなぜ株式公開をするのか、ということです。非常に高い守秘義務を要求される業務内容ですし、Public Companyになる意味がどの程度あるのか。また、両者ともしっかり儲けておりもっとコストの安い資金の調達方法があると思うのです。 資金使途はそれぞれ、 GCA「主にメザニンファンドへの自己投資としての資金、本社移転のための資金およびクロスボーダーM&Aに対応するための海外進出の資金に充当」 日本M&Aセンター「まずは人材の採用と教育、広告宣伝費及び社内システム構築のための資金に充当し、残余資金を当社のM&A仲介事業に関連する事業者の買収等の戦略支出に充当」 と上場のための有価証券報告書に記載しています。 どちらのケースにしても、高い資本コストで資金を調達する必要性がどの程度あるのか、正直ギモンに思います。本社移転のための資金であるとか、広告宣伝費であるとか、IPOで調達する資金の使途としては???です。こんな会社にM&Aのアドバイザーを頼むしかないのでしょうか。(阪急ホールディングスは何であんな出たがりの人に頼んだの?)大手の外資系が触らないディール専門ということなのでしょうか。いずれにせよ、日本の資本市場の効率化を担おうとしているプレイヤー自身がこの程度の会社では困りますね。何のための "Go Public"なのか、もっとキチンとした説明が欲しいものです。
こうした企業のIPOを取り仕切る幹事証券会社も同様だと思うのです。何ゆえこの類の企業をPublicにすべきと考えるのでしょう。

岩崎日出俊さん板倉雄一郎さんの本件へのコメントを聞いてみたいものです。