<よりぬき>rennyの備忘録

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衝撃のリポートを入手!!(その1)

先週の金曜日、Gaia社長・中桐さんから衝撃のリポートを入手しました。 そのリポートとは、リッパー・ジャパンというロイターグループの会社が配布しているリッパー・リポートなるものです。このリポートのウィークリー版#223、2006年12月4日発行分が注目です。 内容は 1.証券投資ビジネス成功の情報がここに! 投資信託は手数料を低くするよりアドバイスが求められている!! 2.「週刊ダイヤモンド」の罠。 時代遅れの投信批判にだまされるな! 天下のロイターグループがこんな内容のリポートを配布していることにまず驚きました。 中身の主張は当然のことながら、先日の週刊ダイヤモンドへの反論が中心です。

1.証券投資ビジネス成功の情報がここに! 投資信託は手数料を低くするよりアドバイスが求められている!!

から見ていきましょう。
主張の根拠として用いられたのが2006年11月29日に証券投資広報センターが発表した「証券投資に関する全国調査」という標本数7,028人の調査です。
このコラムの筆者は、現在投信を保有している層の中心である45歳以上の層は
毎月分配ファンド、対面営業、そしてセミナー

を求めている、としています。
さらに、投信購入のきっかけとして
「インターネットで見たり調べたり」や「確定拠出年金制度運用商品として選択」は、ほとんど投資信託購入のきっかけとはなっていない。

としています。
また、「投資信託購入未経験者・投資信託購入の条件」ということについて説明していますが、どういうわけか団塊の世代だけを対象にして次のように指摘しています。
投資信託購入未経験者・投資信託購入の条件」のトップは、「投資信託に関する知識が増える」である。(中略)メディアから指摘される「手数料がもっと低くなる」は、実はかなり低い。

挙句に
投資信託は手数料を低くするよりアドバイスが求められている」

と、ミスターのあの衝撃のコメントを肯定しています。

そして、こう結んでいます。
事実をちゃんと見ないと、証券投資ビジネスは失敗を繰り返し、メディアは投資家をミスリードし続ける事がわかるだろう。繰り返しになるが、証券会社、銀行、投信投資顧問会社、ファイナンシャル・プランナー、証券投資ビジネス参入者、そしてメディアはぜひ事実を見てほしいもの。


60歳以上の「インターネットで見たり調べたり」しない人は、ほとんど情報を持っていないからこそ販売会社が勧める商品を購入するのではないでしょうか。確かにそうした人達にとっては、アドバイスやらセミナーやらが重要かもしれません。ここで問題なのは、そうした層を相手にしていれば、販売側が十分満腹になってしまうことでしょう。キチンと調べる労を惜しまない人達が望む商品、つまり低廉なコストの商品を供給する必要が無くなるように思います。
しかし、どうでしょう、これからのシルバー世代は資産運用に関しても情報をインターネット等で収集する方が多数を占めるようになってくるのではないでしょうか。販売者側が自ら積極的に説明しようとはしたがらないコスト(リスクは説明するでしょうが)についても目を光らせるようになってくることは想像に難くありません。(当たるかどうか分からない予測などを語る)セミナー、(自身での投資経験に乏しい窓口の)アドバイスに対してフィーを払う人が果たして増えるのでしょうか。甚だ疑問です。

金融機関相手の仕事が多い、ロイターならではの業界擁護とさえ感じました。
2..「週刊ダイヤモンド」の罠。 時代遅れの投信批判にだまされるな!
は、また別のエントリでご紹介したい、と思います。

このリッパー・リポートですが
ブログ・ひよっこFPが綴るマネー日記によると、どういうわけか12月で配信を停止したようです。ボクらのような個人投資家にとっては、強烈な「最後っ屁」に思えます。