<よりぬき>rennyの備忘録

投信ブログ「rennyの備忘録」の<よりぬき>を試験的に。過去、沢山のアクセスを頂戴したエントリを気ままにPick UP!

そう、ポジショントークなんです。

前回のエントリ インデックス投資について再考しました に 水瀬さんが早速御意見をくださいました。 しぶしぶ、インデックス投資の「本質的な問題点」を語る 水瀬さんがボクの意見に大変なお気遣いをしてくださっており、大変恐縮しております。 さて、水瀬さんのエントリに対してボクなりの意見を述べさせて頂きたいと思います。 水瀬さんはボクの論理展開を以下のように推測されています。

インデックス投資個人投資家の間でマイナー
⇒インデックス商品があまり売れない
⇒競争が起きない
⇒超低コストのインデックスファンド(あるいは簡単に買える海外ETF)が実現しない、
というロジックではないかと推測します。


まさしくその通りです。

さらに、ボクの意図をこのように見事に見破っておられます。

インデックス投資には知名度を上げてもらわないといけない」と主張するのは、「インデックス投資という運用方法がマイナーであったほうがよいか否か」を純粋に検討した結果ではなく、「その方が自分にとって都合が良いから」ではないでしょうか。


図星です。そうなんです、水瀬さんが御指摘の通り、ボクの主張・意見は、我田引水バリバリのポジショントークです。
論理的に考えれば、水瀬さんの「インデックス投資はマイナーで良い」という結論にたどり着くことになるのはボクも理解しているつもりです。

ただ、ここで一つボクとして問題提起したいのは次の点なのです。

(アクティブvsパッシブ/インデックスの)
神学論争(と呼ばれる類の議論)の存在そのものがどの程度個人投資家に浸透しているのか?
ということです。
「貯蓄から投資へ」という動きを取っている個人投資家の多くは、
自らがアクティブ運用しているとは自覚することなくその道に歩を進めているのではないでしょうか? インデックス運用の存在さえ知ることなく・・・

アクティブ、インデックスのそれぞれが一定程度認知された上での
インデックス投資はマイナーで良い」という結論には全く異論ありません。
(というより、一定程度認知されていれば「マイナーになって欲しい」というのが
インデックス投資家の願いとなるのでしょう)
果たして日本の投資家の認識レベルは現在どうなのでしょうか?

おそらく販売商品の性格上、郵便局の投信にあってはこうした説明がなされているかもしれません。しかし、実際の購入者のどの程度の人が十分に認識できているか定かではありませんし、郵便局で投信を買う人のどれほどが、他の金融機関(ネット証券含め)ではどのようなコストで同種の商品が購入できるのか調べるかも分かりません。

投資関連のセミナー(初心者中心ではありましたが)において
インデックスファンドの知名度の低さに驚愕したことは御報告の通りです。


というわけで(かなり主観的かつ独善的な根拠ですが)
アクティブ、パッシブ/インデックスの認知度は非常に低いのではないか、と思うのです。

ボク自身、前回のエントリはポジショントークであることは100%、いや120%認めます。
でもやはりインデックス投資の浸透が進むことを願うことにします。

最後に一つ。
実は水瀬さんとのこうしたやり取りをブログの場で繰り広げることこそが
浸透度アップにつながっているのではないか、なんて少しほくそえんじゃいます。
水瀬さん、ゴメンなさい。(笑)