<よりぬき>rennyの備忘録

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板倉雄一郎さんのオープンセミナー(その1)

社長失格で有名な板倉雄一郎さんのオープンセミナーに参加してきました。 「おりこうさんおばかさんのお金の使い方」の読者に対してそのフォローアップの意味が大きいようです。 また、板倉雄一郎さんの事務所では、合宿形式のセミナーも開催されています。 この合宿セミナーというのは1泊2日25万円!というものですが、600人近い卒業生がいるそうです。スゴイですね。こちらのセミナーにも興味があったのですが、まずはこのオープンセミナーということで今回参加しました。
今回のセミナーは2部構成になっていて、
第1部 午前9:00から3時間「有価証券報告書の読み解き方」
第2部 午後2:00から3時間「おりおばオープンセミナー」
この2コマの受講で15,000円。板倉さん自身の肉声を聞いてみたいという思いもあり、また板倉雄一郎事務所というチームにも関心があったので2コマとも参加してきました。

第1部の講師は、板倉雄一郎事務所のパートナー、吉原信一郎氏が講師でした。「有価証券報告書」の読み方、定性的情報、定量的情報の見方などを詳しく、分かり易く説明されていました。吉原さん自身、CPAにして現役の上場企業役員(IR担当)ということで、「有価証券報告書」を監査する立場、作成する立場双方の現場をご存知なわけです。ボクも仕事柄「有価証券報告書」を目にする機会はあるのですが、一部の情報にほとんど注意がいっているので、全体を見るという点では大変勉強になりました。
今後個別銘柄に投資を考える際には有価証券報告書に目を通し、また同業他社のもの、過去のもの、も合わせてチェックする必要を感じました。
これぞ、まさにジム・クレイマーの云うHomeworkですね。
さらに、吉原さんは「有価証券報告書」の重要性とともにその限界も説明されていました。
1.将来情報への記載が少ない (「有価証券報告書」はあくまで『履歴書』)
2.事業の前提条件に関する記載が少ない (製品の販売単価など)
3.速報性に欠ける (「有価証券報告書」は年1回発行)
こうした限界にどのような資料を使って補足するかについても説明があり、非常に行き届いた印象を受けました。

有価証券報告書」に何度か目を通したことのある人にとっても、アタマを整理ができて非常に良い機会になったのではないか、と思います。

第2部については、次のエントリでご紹介します。