ボヤ騒ぎで済むでしょうか
巷で云う「炎上」には至っていないようですが、ちょっとしたボヤっぽくなってきました。火元は、前回のエントリ、産業としての資産運用業におけるパラダイムシフトで紹介した週刊ダイヤモンドの特集「『投信』の罠 銀行・証券・郵便局の言いなりになるな!」の中の次のくだりです。
p.34の最下段
”ミスター・グロソブ”山内一三・国際投信投資顧問副社長はこう答える。
「信託報酬を引き下げても、お客さんにとって、大したメリットにならないと思う。それよりは販売会社とともに、セミナーなどを通じた情報提供に力を入れていくべきだと考える」
このコメントには多くの方が驚きをもって取り上げています。
「投信」の罠 (たけくらべ)
投信の罠(Nightwalker's Investment Blog)
グロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)の問題点(ris)
みなさんが驚き呆れています。もちろん、ボクも驚きました。
このコメントの主が心の底で「投資家なんてカモ」だと思っているのがよく分かります。販売側が投資家を如何に軽く見ているかの証左とも言えます。投資家のレベルを見くびっているからこそ、こんなにも正直な発言ができるのでしょう。
運用成果の改善にはおそらく全く何の貢献もしないセミナーの開催を頻繁に開催することで、今の信託報酬のレベルが正当化できると言い切っている傲慢さには呆れかえってしまいます。この手の週刊誌はニュアンスの部分で記事にするところもあるやに聞いていますが、今回のケースは実際にこのようなコメントがあったように思われます。というのもセミナーについて
とのコメントが掲載されているからです。運用のパフォーマンスには何の貢献もしないが新規の顧客が増やせるセミナーに精を出す、と高らかに宣言しているわけです。
前回のエントリで触れましたが、日本の資産運用業が産業とはとても言えない、とあらためて感じます。
ところで、一部の書店ではダイヤモンドの今週号が品薄になっているらしいです。
もしかしたら、販売側の人間が買い占めているのかもしれません。
ボヤをさらに燃え広がらせるようなエントリになってしまいましたが、資産運用業のパラダイムシフトには投資家の意識・リテラシーの向上が不可欠です。投資家を小馬鹿にした運用会社があることはハッキリと備忘録に残しておきたいと思います。
運用成果の改善にはおそらく全く何の貢献もしないセミナーの開催を頻繁に開催することで、今の信託報酬のレベルが正当化できると言い切っている傲慢さには呆れかえってしまいます。この手の週刊誌はニュアンスの部分で記事にするところもあるやに聞いていますが、今回のケースは実際にこのようなコメントがあったように思われます。というのもセミナーについて
「それでも、まだまだ。もっと増やしたい。」(山内副社長)
とのコメントが掲載されているからです。運用のパフォーマンスには何の貢献もしないが新規の顧客が増やせるセミナーに精を出す、と高らかに宣言しているわけです。
前回のエントリで触れましたが、日本の資産運用業が産業とはとても言えない、とあらためて感じます。
ところで、一部の書店ではダイヤモンドの今週号が品薄になっているらしいです。
もしかしたら、販売側の人間が買い占めているのかもしれません。
ボヤをさらに燃え広がらせるようなエントリになってしまいましたが、資産運用業のパラダイムシフトには投資家の意識・リテラシーの向上が不可欠です。投資家を小馬鹿にした運用会社があることはハッキリと備忘録に残しておきたいと思います。