投資家としての経験値 (2014年12月13日 公開)
このコラムへのコメントです。
さらりと書いてあるけど、この記事さえ読んだら後は世の投資・マネー情報(本、Web、FP)の9割は不要だよ。人によっては億の価値がある記事が無料で読めるという。 / “高齢者の資産運用心得7箇条|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド…” http://t.co/PAgvIa6YMM
— lestructure (@lestructure) 2014, 12月 11
ボクもこのコメントとほぼ同じ意見です。タイトルに「高齢者」とありますが、全ての人にとって非常に有用な心得だと思います。
でも、でもです。
「高齢者」というか、「退職金のようなまとまったお金を持って「運用デビュー」」な皆さんがこの山崎元さんの心得、アドバイスを素直に聞き入れることができるでしょうか。
ボクの想像、妄想ですが、素直に聞き入れられないのではないか、と見ています。
そのように考える理由は、
「運用デビュー」の皆さんは
投資、資産運用の経験値がほぼゼロだから
です。
ボクの投資の実践方法です。
上記の方針に沿って投資、資産運用を実践しています。
約10年の時間をかけて微調整を加えながらここに至っていますが、様々な経験が基になっています。その経験を基にすると、最初に挙げた山崎元さんの心得に対する「この記事さえ読んだら後は世の投資・マネー情報(本、Web、FP)の9割は不要」という意見に深く頷くのです。
ボクの投資方針は、端的に言うと(これが書きたかった?)、
自分で可能な限度のお金を、
できうる限り長い時間、
株式中心のポートフォリオにしておく、
ということに尽きます。
投資、資産運用の経験に乏しい方は、往々にして、ボクのようなスタイルで投資している人に対して少しポイントのズレた疑問、興味をお持ちになる傾向があるように思います。
「円安で何か対応をとりますか?」
「原油価格の下落はどんな影響があるでしょうか?」
「株価の今後の見通しは?」
とか。
もちろん、市況に関心はありますよ。
でも、それにあわせて何かスタンスを変えることはありませんし、そもそも、ボクの予測なんぞに何の価値もありません。
一番大事なのは、投資にまわせるお金の額を増やすことなんです。
そして、株式中心のポートフォリオの中身。
自分が何に投資しているか、どこにお金を置いているのか、把握していることです。
ちょっと脱線します。
「運用デビュー」の方がハイイールド債券に投資していたり、「運用デビュー」の方にハイイールド債券やら海外不動産(REITのことね)やらを勧める金融機関がいたり、ボクには正気の沙汰とは思えません。
戻ります。
この考え、スタンスには、投資家としての経験値が少なからず影響していると思います。
ですから、投資、資産運用は早く経験しておいた方がベターでしょう。
このエントリでも紹介していますが:こちら でもこんなことを書いてました。
多くの投資の指南書のアドバイスに対して異を唱えたいことがあります。
それは「生活防衛資金を確保してから投資を始めましょう」というアドバイスです。
私は生活資金を貯めながらでも、「k2k2投資」を早く始めた方が適切ではないか、ということです。
最大の理由は 月々500円から始められるようになったから、ですが、他にもあります。
「k2k2 投資」は時間をかけてゆっくり育てるのが真骨頂ですから、掛ける時間は長く取ったほうが有利だから、ということもありますが、一番大きなものは、自分自身 の「投資に向いている」度合いをいち早く知ることができるから、ということになるかと思います。実は、自分がどの程度のマイナスに耐えうるか(「リスク許 容度」といいます)を判定するのは非常に難しいのです。ポートフォリオはリスク許容度に応じたものであるべきなのですが、このリスク許容度がキチンと把握 できていないと、自分に不似合いなポートフォリオを保有してしまうことになる可能性があるわけです。
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自分で可能な限度のお金を、
できうる限り長い時間、
株式中心のポートフォリオにしておく、
投資家としての経験値の無いとこの内容を実感することは難しいのではないか、とボクは想像しています。
<追記>
このエントリを公開した後にアタマに浮かんだ雑感を追記しておきます。
「投資家としての経験値」 -... http://t.co/RuRAlBmtH0
— renny【VAMOS TOKYO】 (@renny_29) 2014, 12月 13
<追記 了>